春に咲く花木は黄色のものが多いですね。そんな日本にある黄色の花木をご紹介します
連翹レンギョウ
レンギョウはモクセイ科の落葉小低木 で雌雄異株。
「ヤマトレンギョウ」「シナレンギョウ」「チョウセンレンギョウ」が手に入ります。
枝はやわらい曲線を描き、中心は空洞になっています。
大和連翹 ヤマトレンギョウ
ヤマトレンギョウは花も小さく、全体に優しい感じの柔らかい枝が特徴です。
葉の裏に毛があるのが特徴。枝の曲線が美しく、いけばなの材料にされますが、栽培数は減っているようです。
支那連翹 シナレンギョウ
シナレンギョウは花が大きく、花つきがよいので派手やかな印象があります。花と葉が同時に展開するので、黄色に緑が混じる感じです。
朝鮮連翹 チョウセンレンギョウ
朝鮮産出の連翹で日本では一番よく見かける連翹です。枝は長く枝垂れて美しいです。いけばなには少々大きいかもしれません。
山茱萸 サンシュユ
山茱萸という難しい字をかく花です。花屋では「サンシュウ」と書かれることが多いですが、「シュユ」という木のことです。ミズキ科 ミズキ属 学名Cornus officinalis Sieb. et Zucc. 落葉小高木 雌雄同株
「春黄金花」「秋珊瑚」とも呼ばれ、春はたくさんの小さな黄色い花が咲き、秋には赤い実がたくさんなります。元々は大陸から薬用として渡来したものが野生化したようです。
いけばな、特に生花では枝に繊維が多く、撓め易いので好んで生けられる花の一つです。
山茱萸に似た花に「壇香梅」「アブラチャン」という木もあります。
油瀝青 アブラチャン(ズサ)
クスノキ科の落葉低木で皮などに油分を多く含んでいる事から言われるそうです。
壇香梅 ダンコウバイ
クスノキ科の落葉低木。庭木としても植栽されることが多いが、いけばなの花材としてはごく限られた期間だけです。
万作 マンサク
万作も春を代表する花の一つです。早春に他の花に先駆け先ず咲く「マンズサク」が語源と言われています。不思議な形の芳香のある花をたくさん咲かせます。
マンサク科 マンサク属の 落葉小高木 「シナマンサク」「アカバナマンサク」があります。
特にシナマンサクの枝は比較的真っ直ぐに伸び、花は数多くつきます。日本原産の「マンサク」は花びら?が細く、優しい感じの枝になります。
いけばなではシナマンサクは大作向き、マンサクは枝の美しさを生かして生けます。
土佐水木 トサミズキ
マンサク科の落葉樹。早春に可愛い黄色い花がたくさんぶる下がります。広く庭園や公園に植栽されています。
いけばなでは、枝の屈曲を生かして生けます
姫水木 ヒメミズキ (日向水木 ヒュウガミズキ)
土佐水木と同じマンサク科の落葉低木で、土佐水木よりも枝も花も細いです。枝は細かく分岐して横に広がる習性があります。
新緑の風情を感じる綺麗なお花です。