山登りというと、体育会ばりのスポーツとしての「登山」を連想してしまいますが、山の楽しみは色々です。ピークハントや岩登り、トレラン(トレールラン)などのハードでストイックな楽しみから、春の低山、夏のトレッキングまで色々です。
私も色々な山に行きましたが、目的は主に「植物」「景色」との出会いです。だから、コースタイム何分でここまで行ったとかの話を聞くとすごいとは思いますが、自分の山行とは違うと感じます。
中学の頃、林間学校で八ヶ岳に登りました。これが山との最初の記憶です。その頃は「水を飲むとバテる」という迷信?があり、根性で水の補給もなくただひたすら登るという苦痛に満ちた登山でしたのでトラウマになり、その後、山には行かなくなりました。
山に戻るようになったのはこの仕事を初めてからです。植物や自然への興味が湧き、知人に連れられて南アルプスの千丈岳に登りました。初めての山小屋、鮨詰めの室内とまずいご飯。でも全てが新鮮に思えました。高度を上げるごとに移り変わる植物と壮大なスケールの景色に感動したのを思い出します。また、下山した後に振り返って山頂をみるとあそこまで行ったという驚きと感動が込み上げてくるのでした。その後はグループでわいわいと、ある時はカメラとテントを担ぎ、単独でキャンプ縦走することもあり、すっかり山の虜になっていったのでした。
山の魅力はそれぞれですが、ゆっくりと歩くといろいろなものが見えてきます。山は頂上だけでなく、過程が楽しいです。ですからこの会では「ゆっくり山旅」を計画しています。
登山初心者の方でも無理なく安全に楽しく山行ができれば幸いです。参加希望者と経験により行き先、行程をご相談させていただきます。
実は山は人の倍、時間をかければ誰でも?登れると信じています。(もちろん一般の山の話です)
子供が小さい時、白馬岳に連れていきました。朝の特急で登山口、白馬尻小屋で一泊し、翌日、雪渓を登り稜線の白馬岳山荘で1泊、稜線を歩いて栂池に下山してさらに1泊という具合に分けて歩けば、疲労も回復。小学生でも無事に歩けました。時間とお金はかかるけれど、長い間 山にいられるのは幸せです。
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