植物についての何の役にも立たない話をしていきます。
花好きの日本人
江戸の園芸品種改良の背景には、「植物好き」があります。鉢植えから切り花まで、どんな貧しいうちでも鉢植えの一鉢くらい玄関先に飾っていました。
江戸時代後期、新種の植物を採取するために来日したイギリスの植物学者、プラントハンター ロバート・フォーチュンが日本人は身分を問わず、花好きであったことに感動したそうです。
「日本人の国民性の著しい特色は、庶民でも生来の花好きであることだ。花を愛する国民性が、人間の文化的レベルの高さを証明する物であるとすれば、日本の庶民は我が国の庶民と比べると、ずっと勝っているとみえる」
ロバート フォーチュン『幕末日本探訪記―江戸と北京』
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